2020年01月09日

光のお父さん

 新年あけましておめでとうございます。

 皆様にとって良い1年になりますよう、心から願ってやみません。ところで「人は嘘をつく時、かならず真面目な顔をする」と、かの太宰治も仰っております。私は今、このうえなく誠意に満ちた表情で1点の曇りもナッシングです。自分だけに幸せが来ますように、だなんてそんなことは露ほどにも…….

 それはさておき。

 つい先日、フレンドが光のお父さんをようやく見たとチャットで仰っていたのを聞き、それがきっかけで、以前から考えていたことを書いてみようと決断した次第です。

 光のお父さんのレビューではなく、光のお父さんに因んだ自分のリアルに関することなので、ロドストやツイッターではなく、誰一人目を通していないだろうこのブログを活用することにしました。

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 ドラマ・映画以上に、父と自分はまるでかけ離れています。

 父は山村の百姓(本人がそう言っているので敢えて農業ではなく)育ちで、幼少の頃から山中を駆けずり回り、畑仕事も手伝わされたせいで体が頑健でした。そして村長の家系だからか学生時代はテニス、なんて洒落こいたスポーツに勤しんでいます。高校生の時は、国体の選手だったそうですよ。

 ちょっと気弱な性格だった(本人談)のが唯一の自分との共通点ですが、父の弟と従兄弟が裏番と番長だったのでことなきを得たそうです。ちなみに、母方のおじさんも番長で、母も番長の妹ということで特別扱いされ、学生時代は人間関係が楽だったとのたまっています。ちょっと自分の親戚、柄悪くないですか。実際、親戚の集まりでは、両家とも元番長に子供たちも仕切られていましたw

 そして父は田舎から出たい一心で必死に勉学に励んだのか、地元の国立大学に現役で合格しますが、そんな3流の田舎大学には金を出せんと祖父に言われ、一浪した末、都市圏の国立工業大学に夜間部ながら合格します。

 ちなみに、その祖父に3流と罵られた田舎国立大学の小指にも及ばない同県内の8流の私立大学をぎりぎりの成績で、卒業したのは私です。男子が多いせいか、学校周りが学生目当てのアダルトショップだらけで、なんというか、知能の低さがうかがいしれますw

 父は大学の研究室の教授にも可愛がられたそうで、その教授の紹介で化学専門の開発者として、地方ながらもそこそこの企業に就職し、途中転職はしたものの、サラリーマンとして職業を定年まで全うしました。

 もっとも、家庭内では仕事のストレスからか、ただの酒乱のおじさんでしたけどねw

 体の頑健さは兄に受け継がれ、しょっちゅう喧嘩もしていましたが、テニスをしたり、キャッチボールをしたり、兄が成人になるくらいまで、よく一緒に遊んでいました。

 ちなみに、兄は本当にリアル脳筋で、富士登山自転車レースに素人ながら参加し、40歳台の部で入賞するくらいの、体力馬鹿ですw

 頭の良さは姉に受け継がれたのでしょうか。姉は、絵画やエレクトーンの発表会で賞を幾つも取っていました。学校の音楽会では常に花形のピアノ演奏ポジションでした。しかし父の男尊女卑の考えが強く、家から通える範囲の短大しか出してもらえなかったのは、弟ながら残念でなりません。未だに独身なのは、姉なりの反抗なのでしょうか。現在、得意分野を生かし、イラストの素材提供サイトを運営していて、結構大手らしいです。私にはサイトの在処を教えてもらえないのですが、姪っ子が「まじでやばい」って言っていました。

 一方、不肖ピエールこと私が受け継いだのは、酒乱の部分だけですねw

 体が弱くすぐに脱臼する、ちょっとしたことで小児喘息になる、吃音(現在でもバリバリ、オフ会でもフレに不審に思われているんじゃないかなw)で流ちょうな喋りが不可能、等々、そんな出来の悪い子ほど可愛いと世間では言われますが、実際兄も姉も自分に父は甘いと文句をこいていましたが、今思えば、自分とはまるでかけ離れたこの末息子が、父は不気味だったんではないでしょうか。

 だから、距離を置かざるを得ず、喧嘩することすら、避けていたように思えます。

 ごくまれに父と兄とのキャッチボールに誘われれば、自分の投げ方が気持ち悪い、女子みたいな投げ方だと、二人して自分のことを爆笑しておりました。

 まあそんなだから、いきおい姉やその友達と一緒に絵を書いたり本を読んだりして遊んだりすることが多くなり、いかにも男性的な父とは疎遠になる一方でした。

 そして自分が思春期になると、アニメや漫画、ゲーム、パンクロック等、勉強そっちのけでサブカルチャーに傾倒し、両親はお互いに「お前の育て方が悪かったんだ」と、しょっちゅう夫婦喧嘩をするほどでしたw

 大学に合格して実家を離れなければ、何かしら事件を起こしていたかもしれません。

 受験勉強も、勉強するふりをして漫画を書いたり、自作の曲を作ったり、ほぼしていなかったのですが、子供の頃に姉と遊んだ影響で本をたくさん読んでおりましたので、全然勉強しなくても国語だけはクラスでもトップの点数を取れていたりしたんですよね。

 受験した大学が、ほぼ国語の試験だけで合格できるような8流大学で、奇跡の合格を果たしました。

 オタクが両親の軛から解放され、8流らしい同級生や柄の悪い先輩の仲間となり、まあその後は言わぬが華でしょうw

 クズとして人生真っ逆さまになるところ、女性運だけは良かったと思われ、お付き合い頂いた文学好きな方の影響から太宰治、チャールズ・ブコウスキー、中島らも、澁澤龍彦、幸田文などの著書から人生を学び直し、また、福祉に人生を捧げているような方からは社会人としての責任を厳しく伝授され、福祉系の国家資格を2つ取得する熱意を頂いて、とりあえず現在のところ犯罪も起さず人生をやれております。

 もっとも、当然の如く上記の方たちからは愛想を尽かされ、今はFF14一筋です!!

 閑話休題。

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 定年後、父は脳梗塞を患い、車の運転を出来るくらいにまでは回復したものの、長年の趣味だったテニスなどは出来なくなり、理系らしくPCに傾倒し始めます。

 一方、自分もFF14を始めるに当たって、PCを自作で組み立てることに興味を持ち始め、ソリの合わない親子に、ようやく共通の話題が出来始めます。

 また、父自身が脳梗塞を患ったことによってリーマンらしく頑なに保守中道派だったのが、突如福祉に目覚め、知的精神障がい者の職業訓練の仕事につくなど、サブカルらしく左寄りで職業も福祉職の私との距離も、やや縮まったような気がしました。

 もっとも、父のPCの興味はCADなど実用的なソフトが対象で、またPCの組立もあくまでビジネスで使える範囲で、ゲーマーの無駄に高性能なPC作成は知識としてあっても範疇になく、微妙に興味の対象がすれ違い、まあ親子なんてそんなもんだよねw

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↑上記の画像は私のベンチです。

 それが紅蓮のリベレーターが発売されて少し経った頃でしょうか。

 私が帰省した際、父が「お前のやっているFF14のベンチマークで結構良い数字が出たぞ」なんて、唐突にFF14のベンチマークを始めたのです(ミコッテ♀ではなく普通にヒュラ♂のアルバートっぽいキャラクリだったので息子として安心しましたw)。

 なんだか突然のことで、しかも良い年をしてFF14に夢中になっている自分(まだ若い)への負い目もあったので、大変いたたまれない気持ちになり「ベンチマークなら洋ゲーのが良いんじゃない?」なんて、咄嗟に照れ隠しで言ったことを今も覚えていますw

 父曰く、CPUをRyzenに変えたのに伴い、GPUも良いものにしたので試しにFF14のベンチを廻してみたとのことですが、ちょうどテレビ版の光のお父さんが流行していた頃なので、もしかしたらその影響もあったのかもしれません。

 父は、意外とテレビっ子なのです。

 その言葉の裏には、一緒にFF14で遊びたいという気持ちがあったのかもしれません。

 ベンチの数値も全然、FF14を問題なく遊べる範囲だったので「せっかくだからぼけ防止でFF14をやってみたら?w オレの入っているFCに誘ってやるよ」

 喉の奥まで出かかりましたが、言えませんでした。

 すぐに喘息が出てろくに遊べなかったプロレスごっこ、運動音痴で拗ねてまともに出来なかったキャッチボール(しかも草野球でピッチャーもしていた父の投げるボールはとても痛いのですw)、テニスも当然2秒で諦めたな。エトセトラエトセトラ、子供の頃から父とまともに遊んだ記憶がありません。

 しかしFF14でなら父と対等に遊べるかもな。

 それは強烈な欲望で、現在も心に残っています。

 映画のフィールドオブドリームスではないですが、父親と一緒に遊ぶということは、息子にとっては幾つになっても(まだ若い)何より憧れであるようです。

 マイディーさんが羨ましくてなりません。

 しかし息子にとって父親は最初の友達であると同時に、最初の敵とも言いますから、なかなかねえ、素直な気持ちが出せるはずもありません。

 だいいち、万が一父がFF14を始めたとして「良い年してゲームに夢中になるなんて!!」という母親の激怒が目に見えますので、マイディーさんのご母堂はよほど出来た心根の持ち主だと思いますw

 今年の大みそかには、父の希望で久保田の萬壽を土産に持って帰りました。職業柄、大晦日に仕事じゃないなんて、滅多にない年であります。

 FF14は一緒に出来ませんでしたが、共に酒は飲むことが出来ました。

 相変わらず酒乱で、一万円のお酒を一気飲みしそうな勢いだったので、速攻、冷蔵庫に格納しましたよw

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posted by ピエール at 20:58| Comment(0) | プレイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする